もくもく PJT

ひとりだけの豊かな時間を

自己紹介

那須 祐助/Yusuke Nasu
世間が就職活動で盛り上がりをみせる大学時代、なんとなく違和感をおぼえてすべての就職活動をやらないことに決める。卒業後、1年間ちょっとひきこもり読書生活をおこなう。1日1冊をこえる質の低い多読スタイルで自分と向き合う時間をとり、しっかりと頭でっかちになる。トイレにまで本を持っていき、集中すると何時間も出てこない、そんな生活を送ることでお尻にダメージが蓄積し、人生初の切れ痔を経験。現在は完治。自由に生きるために起業しよう!と1年間の自己対話の成果にしては浅はかすぎるありがちな結論に達してしまい、社会勉強として企業のオフィス移転をサポートする不動産会社に就職。同業種で独立起業。起業して半年後、なんか違うかも、とまたも違和感を覚える。違和感を解消するため、複数のしごとに関わることに。障がい者の就労支援にかかわりながら、日本のうつわを広める事業をおこなっている。日常の食卓に、手仕事の美しい日本のうつわが並ぶ世界はきっとステキだろうと思い、わくわくしながら活動中。

なぜ、壱岐YOYOに参加をしたのか?

市場のニーズや世の中の課題を解決しながら成長を続けるなかで、ふと外にばかり目を向けている自分に気づく。自己の内面からもくもくと立ちのぼる、けむりのような、無色でつかみどころのないものに、形や彩りを与えることができるかどうか。自分とあらためて向き合うチャレンジをしたいと思い参加することに。

何をしたいと思っているのか?

毎日やること、毎週やること、毎月やること、

社会のルール、会社のルール、家庭のルール。

日々、やらなければいけないことが多すぎて

本当にそれって重要なことだっけ?と振り返る時間もとれない。

 

ちょっと違和感を覚えても、

すぐに携帯に目がいき、また元の日常に。

気づけば毎年同じようなことをしている・・そんな経験はありませんか?

 

どうせなら日常からはなれた場所に

ちょっとだけ立ち止まるための

ひとりになれる素敵な空間があったら。

 

そんな空間を

壱岐というほどよく小さな離島に作ろうと思っています。

 

壱岐は海岸線が一周167.5km、南北17km、東西14km。

離島という非日常感たっぷりの空間の中に

自然にかこまれたシンプルで暖かみのある空間をつくります。

 

僕のように家やトイレにこもってみるのもいいけれど

どうせ立ち止まる時間をとるなら離島のステキな場所で。

 

火をぼーっと見ながらのんびりすごしてみたり

寝転びながら本を読んで、

ねむたくなったら寝て、をくりかえしてみたり

おなかがすいたら島の食材をひとつひとつ

七輪で焼いてゆっくりと味わいながら食べてみたり。

 

島を離れたとき

きっと新しいことは何も学んでないけれど

もともとあった何かに気づいているかもしれません。

 

ぜひ、ひとりの時間をすごしに壱岐にきませんか?

なぜ、それをしたいのか?

高校卒業後、大学卒業後、独立後。

その時々で感じたわずかな違和感をそのまま放置することができず

立ち止まって考える「ひとりの時間」を自然ととるようにしていました。

 

僕の場合は、立ち止まるひとりの時間が半年とか1年も必要で

人と比べたときに1歩遅れた人生を送ることになったけれど

「本当の自分に近づく」

そんな貴重な機会になっていたと感じています。

 

本当は半年や1年。

少なくとも数週間はのんびりしてほしいけど

どうしても難しい人には数日でも数時間でも。

 

ひと呼吸おくための居場所を

ひとりで過ごす豊かな時間を

日常の中に用意できたらと思います。

どんなビジョンか?

みんなが本当の自分を生きているといいなと思います。

ふとした瞬間に違和感を感じたら、ひとりの時間をとるようにする。

ひとりの時間を過ごすことで、考えがまとまり、本当の自分を思いだす。

何かに没頭する時間を過ごすことで、自然と整い、活力がみなぎってくる。

結果として、日常生活が好きなことにあふれた、しあわせな時間で満たされていく。

そんな、循環が生まれるとよいなと思っています。

2年半活動してみてどうだった?

(2019年10月から参加(スタート)して、2022年3月までの2年6カ月間)

ざっと振り返ってみると・・・

はじめは分からないことが多くて戸惑った。特に初めての合宿は、感覚的にはいい場だなと思ったけど、もやもやしてすっきりしない感じだった。なので、正直なところ2回目の合宿に行くのが嫌だった。でも、2回目の合宿に参加したらしっくりきた。大丈夫だなと安心した。

2年間半振り返ると、とても良い時間だったなと。諦めていたことを諦めなくていいことを実感できたことは今後の生き方を大きく影響していくと思う。

諦めていたことを諦めなくていい?

そもそも壱岐YOYOに参加したのは、みなとやゲストハウスでたまたま一緒に食事をした林さんの衝撃が大きくて、自分の生き方と違う生き方に興味を持ったから

それまでの自分は、人や社会のニーズから仕事を作っていたけど、林さんをはじめ壱岐YOYOの人たちは、自分の中にある軸をベースに仕事を作ろうとしていた。その生き方は、僕が憧れている人たちと一緒で、その人たちは自分の軸と社会のニーズがたまたまあった運の良い人たちだと思っていた。でも、壱岐YOYOではたまたまではなく、意識的に自分の軸をベースに仕事を作ろうとしていて、今まで諦めていた生き方を諦めなくてもいいのかもと思えた。

自分の軸を見つけることの難しさ

壱岐YOYOに参加して、自分の軸は何なのかといろいろと考えていたけど、はじめは社会のニーズに合わせることに慣れ過ぎていて難しかった。そんな時にコロナの影響で壱岐島に1人で部屋に引きこもるようになって、今までこんな風に1人になって考える時間を定期的にとっていたことを思い出して、その時間が自分にとって大切な時間だったことに気づいた。そして、キャンプをよくしていたこと、その中でも焚き火が好きなことも思い出していった。それで、1人になる時間をつくるモクモクプロジェクトを立ち上げられた。

1人だけではなくて、人と一緒も楽しい

1人で森を整備してて、とても楽しかったけど、途中から誰か人と一緒にやることも楽しいことに気づいた。1人の時間があるから、誰かと一緒にやれるのかなと思う。

その流れで、唐津焼の陶芸家さん達と伝統工芸と福祉を融合させた面白いプロジェクトが立ち上がったけど、スピード感の違いとかコミュニケーション不足もあって一旦白紙にした。でも、その準備はめちゃくちゃ面白かったんで、また何かできたらと思っている。

卒業後は?

伝福融合のプロジェクトの残務処理でエネルギーを使い切った感じがあるので、今は具体的なことは決めていない。今後については、芦辺浦に買った拠点をどうするかも含めて、壱岐島の森を整備しながら、焚き火をしながら、ゆっくり考えていこうと思う。

終わってみて、改めて壱岐YOYOとは?

行きたいところはあるんだけど行けない人に対して、連れって行ってくれるわけでもなく、引っ張ってくれるわけでもなく、後ろから押してくれるわけでもなく、でも一緒に伴走してくれて横にいてくれる場。人じゃなくて場という印象がある。壱岐YOYOという場があることで、安心感があって新しいことにチャレンジできた。

 

※全てのPJTについて、ここに書いていることが全てではなく、あくまで2020年6月現在時点での構想の一部になります。つまりこれが完成系ではありません。(そもそも完成はありません。)そのため、今後トライ&エラーを繰り返しながら状況に応じてどんどん変化していきます。