Artland Iki PJT

Celebrate our diversity !
~多様性をセレブレート(祝福)しよう!~

自己紹介

高間 るみ/Rumi Takama
父は壱岐人、母はマレーシア人。壱岐の高校を卒業してから現在に至るまで、人生の半分以上が海外生活。ニュージーランドでの学生生活を終え、日本で子供英会話の講師をした後、英国へ渡りNGO団体オックスファムでボランティア活動。オックスフォード大学のビジネススクールでアシスタント業務をしながら、結婚、出産、子育てに奮闘。2010年から夫の赴任先となったインドネシアバリ島へ家族と渡り現在に至る。母として動き回りながら、自身のブランドJALAK BALIプロダクトの制作、ゲストハウス運営、家族と共に古材からツリーハウスを建築したり庭を造ったり、よりサステイナブルで自然に適応した暮らしを試行錯誤中。藍染はライフワークであり、手を真っ青にしながら生地を染めている時が最も心地よく幸せな時間。

なぜ、壱岐YOYOに参加をしたのか?

神々の島と呼ばれる壱岐とバリ島を行ったり来たりする中、壱岐でも何か始めたいと思っていたタイミングと藍染を始めたタイミングで、自らの「ただただ好き」なことである“島xアートで、多様性x無限に広がる可能性“を実現できそうな壱岐YOYOプロジェクトに出会ったので。つまり、自分が大事にしてきたことと壱岐YOYOの質感がリンクしたから。

何をしたいと思っているのか?

写真の中央にある柄が七宝柄です。

円と円が重なり永遠に連鎖し繋がる七宝柄のように、ご縁が重なりよりカラフルにより豊かな交流が生まれる島、壱岐に。また、重なる円にも、4枚の花びらが隣接するようにも見える七宝柄のように、

 

これって、こうやってできるんだ!

これって、楽しい! これって、便利!

こんな考え方もあるんだ

これって、あれにも適応できるかも!

 

と、物事には1つでない見方があるという気づきに。

=多様性(可能性)の発見!

 

そのためにアートなワークショップを開催し、多様な人・文化・アイディア・スキルの交差点となり、学校では学べないボーダレスでリアルな学びの場を創作。

具体的には大きく2つの切り口からワークショップを実施。

①島内からのワークショップによる交流

島内の“名人”さん達が、モノ作り、アクティビティ、ライフスタイルにおける多様性をそれぞれの分野で指導。

②島外からのワークショップによる交流

島外、海外からもアーティストを招き、名人として壱岐でワークショップを開催。

 

島内外からの刺激を受け、ポジティブな連鎖が始まるコミュニティを広めたい。

なぜ、それをしたいのか?

私自身の長い海外生活経験から、文化・暮らし方・言語・宗教・考え方・基準の多様性を知ることは、豊かな交流を生み、様々な問題へのアプローチや解決のきっかけとなると感じている。

家庭の外、自分の暮らすコミュニティの外、島外と、その先にある世界はとてもとても広い。多様な暮らし方・生き方の選択肢を知るきっかけがもっと増えれば、さらに素晴らしい交流が生まれ、特にユース世代にとって夢や目標への進み方、数ある問題解決へのアイディアが生まれるのではと思っている。私自身が藍染のワークショップを通してそんな豊な出会いや交流や気づきを体験していることから、多種多様な名人さんによるワークショップがそんなきっかけ作りの場となると信じている。

どんなビジョンか?

未来を担う子どもたちがハッピーに安全に暮らしていける地域・システム・国・環境・地球をつくりたい。

具体的にはアート(ワークショップ)を通した交流によって、モノが作られる工程の楽しさ、大変さ、貴重さをシェアし、それをきっかけに、暮らし方・生き方の多様性(可能性)を知ることが出来る。その多様性を知ることが豊かな人間関係や交流を生み、色んな意味での世界の平和に繋がっていくと信じている。

バリ島ステイプログラム

普段生活しているバリ島で行えるプログラムとして、「広い世界の多様性を祝福」するきっかけとなる、中高生と親子のためのバリ島ステイプログラムを2年目から企画し始めた。

世界はとても広くて、多様で、色んな見方があって、多くの選択肢がある。私がそれに気づいたのは、子どもの頃、小さな島・壱岐から広い海の向こうの世界へ行ってみたことからだった。

正解は1つではなく、何が正解か不正解なのか、見る角度によって違う。それを住み慣れた日本からぐっと離れて感じてみよう、体験してみようというのがこのプログラム。英語力・成績・プログラムのための特別な準備は不要。必要なのは好奇心と、少しの勇気。この経験が、世界の多様なあり方を祝福し、そこから何かを感じ学ぶきっかけとなればと思っている。

3年活動してみてどうだった?

(2019年1月から参加(スタート)して、2021年12月までの3年間)

3年間を振り返ってみると?

はじめの1年ぐらいは、新しいことをしないといけないと力んでいた気がする。でも、1年やってみて、さらにコロナで直接壱岐に行けなくなって、これでいいのかなとも思いつつ、新しいことをするのではなくて、今まで自分がやってきたことをアップデートする形にしたらとてもやりやすくなった。

一方で、コロナでバリ島ステイプログラムのプロトタイピングができなくて焦りもあった。それも視点を変えて、立ち止まっていろいろと模索する良い期間だったと思っている。また、これまでは外にばかり目が向いていたので、自分や家族のことに向き合う良い時間になった。

アップデートするとは?

この3年間でいろんなことが起こって、チャレンジして、私はあまり変化が好きでなないことに気づいた。それから、大きく変化するのではなく、今までやってきたことをアップデートすることを心掛けている。

具体的には、多様性を祝福することを形にするために、はじめは自分以外の人の多様性を知ってもらうことを目的に、いろんな方にワークショップをしてもらう形で進めていたが、ワークショップをお願いしてそれをマネジメントすることに慣れていなかったこともあり、心配すること責任を感じることが大きくストレスフルな変化だった。

途中から、私自身の子供の頃の原体験である、「日本のふつう」とは違う環境に身を置いた時の体験こそが多様性を祝福するきっかけだと思った。そこから、壱岐の中高生に私が2011年から暮らしているバリでの生活を体験してもらうバリ島ステイプログラムが生まれた。そもそも、はじめはlifeとworkを分けすぎていたのかもしれない。今はその2つを分けずに、よりボーダレスになっている。

lifeとworkを分けない

はじめは、家庭(life)と壱岐YOYO(work)のことを切り離して考えていた。でも、その2つ(lifeとwork)は切り離せるものではなくて、家庭での気づきがバリ島ステイプログラムに活かされたり、逆にバリ島ステイプログラムでの気づきが家庭に活かされたりとお互いに影響しあうものでボーダレスなのだと気づいた。そこから、自分がどうありたいのか、家族とどういう関係でいたいのかということにしっかりと向き合うようになれた。

卒業後は?

全く新しいことをするのではなく、これまでの自分たちの暮らしをアップデートしていって、バリでの多様でサスティナブルな暮らし(自分たちにとっての日常)を体験できる場にしていこうと思っている。このコロナの期間にバリの自宅の滞在スペースなどの工事も進んで、バリ島ステイプログラムも含めて、様々な人を受け入れる体制が整ってきた。

オンライン英会話を通じては、単に英語を教えるということだけでなく、海外での暮らしについての質問にお答えしたり、実際に海外生活をスタートしても馴染めず楽しめていない人たちのサポートも始めている。

ライフワークである藍染も私にとっての日常の一部であり、多様な「すてき」を表現する形としてアップデートしながら多くの人たちとシェアしていきたい体験だ。

終わってみて、改めて壱岐YOYOとは?

自分自身のbeing、大切にしていることを再確認するきっかけになったプロジェクト。これからの人生をどうありたいかを考えつつ、チャレンジできた3年間だった。私自身がいろんな大きなものを受け取った3年間だったので、これからは還元していけたらと思っている。

※全てのPJTについて、ここに書いていることが全てではなく、あくまで2019年6月現在時点での構想の一部になります。つまりこれが完成系ではありません。(そもそも完成はありません。)そのため、今後トライ&エラーを繰り返しながら状況に応じてどんどん変化していきます。